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健康サポート通信

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映画とメンタルヘルス #7

今回ご紹介する映画は、人の「記憶」というものについて考える作品です。日常生活でも仕事でも、記憶の仕組みを意識して活用してみましょう。

おすすめの映画

「蝶の眠り」は、故:中山美穂さんが主演の映画で、遺伝性のアルツハイマーに侵された50代女性作家と韓国人留学生の年の差を超えた純愛を描いた作品です。人生を変える出会いはとても大切なのだと思わせるもので、劇場公開は2018年5月でした。

(映画.comより一部引用)

記憶のメカニズム

記憶するということは、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)からの情報を忘れずに覚えていて、必要な時に思い出すということです。記憶の定着にはコツがあり、効果的な方法を知ることで記憶力を向上させ、仕事のパフォーマンスを高め、心の余裕まで手に入れることができます。

記憶の定着のポイント

その1:ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、

復習をすることで記憶の定着率が高まることを発見しました。特に、覚えた(と思った)直後の復習が効果的です。

その2:睡眠を味方につけること。

日中に覚えた情報は、睡眠中に整理され記憶として保存されます。質の良い睡眠をとることで、記憶力を最大限に発揮することができます。

その3:感情を結び付けて覚えること。

感情が動いた出来事は、強く記憶に残ります。仕事に関連する情報でも、ただ覚えるのではなく、自分なりの解釈を加えたりすることで定着率を高めることができます。

メンタルヘルスへの好影響

記憶力が向上すれば、日常生活でも仕事でも自己肯定感や自信につながり、当然ながらストレスは軽減されます。記憶力は生まれ持った才能ではなく、仕組みを活用することで向上させることが可能です。記憶の定着を効率化し、メンタルヘルスの改善も目指してみてください。

山本 久美

公認心理師 山本 久美


資格

公認心理師(ストレスチェック実施者資格有)、産業カウンセラー、2級キャリア、コンサルタント技能士

略歴

大手技術者派遣グループの人事部門の管理職としてマネジメントに携わる中、社内のメンタルヘルス体制の構築をはじめ復職支援やセクハラ相談窓口としての実務を約20年経験。
現在は各種研修講師やマネジメント経験を活かし、公認心理師として対面・Webやメールなどによるカウンセリングやセクハラ相談の他、人事部門に対するストレスチェック結果の活用法など、働く人を対象とした産業保健領域が専門。
一般財団法人日本健康文化振興会のほか、個人・法人からの依頼により各種サービス、カウンセリング業務などを行っている。
HP:http://happy-hearts.jp/


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