映画とメンタルヘルス #8
今回ご紹介の映画は、車椅子生活の大富豪を若き青年が介護することになる場面から始まりますが、単に介護の物語ではなく、人間関係のあり方、そして心の豊かさとは何かを深く考えさせられる作品です。
おすすめの映画
映画「最強のふたり」(原題:Intouchables)は、頸椎損傷で全身麻痺となり車椅子生活を送る大富豪と、彼を介護することになった若き黒人青年の間に芽生える友情を描いた、実話にもとづく映画です。共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ友情を育んでいきます。身体的な障害がもたらす困難に光を当てながらも、最終的には心の豊かさ、人間関係の温かさ、そして生きる喜びがいかに大切かを実感させられます。
(映画.comより一部引用)
「心のバリアフリー」が人との繋がりを深める
心のバリアフリーとは、相手を特定の属性や状況で判断せず、一人の人間として対等に向き合う姿勢です。言葉では簡単ですが、身体的な制約を抱えている人に対し、私たちは無意識に「かわいそうな人」といったレッテルを貼ってはいませんか。この映画のふたりは、笑顔とユーモアを交えながら率直に意見を言い合う場面が印象に残ります。上下関係や同情心からでは生まれない健全な関係性は、心にバリアを持たないことから始まります。
笑顔とユーモアがもたらす心の癒し
笑顔やユーモアには、脳内に「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンを分泌させる効果があり、科学的にも証明されています。
また単に気分を良くするだけでなく、心のレジリエンス(回復力)を高める力も持っています。心が落ち込んでいる時は、作り笑いでもいいので意識的に口角を上げてみましょう。今日から意識して笑顔を一つ増やしてみませんか?