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健康サポート通信

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映画とメンタルヘルス #2

今回はこちらの映画からメンタルヘルスケアのヒントをお伝えします。

おすすめの映画

1999年のアメリカ映画『17歳のカルテ』(原題: Girl,Interrupted)ジェームズ・マンゴールド監督作品。ある日突然、自殺未遂を起こして精神科病院に収容されたスザンナ(ウィノナ・ライダー)は、自分が精神障害という自覚がなく環境に馴染めなかった。病棟のボス的存在であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)に魅かれ精神科病院が自分の居場所と感じるようになっていくが、リサのある行動から徐々に彼女に疑問を持つようになり、他の患者からも孤立することになる。しかし、その出来事によってスザンナはあることに気づき、社会復帰を目指すと決意し退院をむかえるまでのストーリー。
この映画は、原作者の実話にもとづくノンフィクションであり、当時新人であったアンジェリーナ・ジョリーがアカデミー助演女優賞を受賞し存在感を発揮した作品でもある。

(Wikipedia「17歳のカルテ」より一部引用)

心を治すとは

「心」って何だろうと考えるとき、気持ちや想いなどと表現することが多いのではないでしょうか。もちろん間違いではありませんが、メンタルヘルスを考える場合には、「心」は「脳」だということを知っておく必要があります。
感情は思考の後にわいてくるもので、脳で考えたことが感情を生み出しています。感情に支配されないように、歪んだ思考を整えるのです。

メンタル不調を回避するために

この映画の主人公は社会復帰を目指し退院することができたわけですが、その1つの基準として、セフルケアがしっかりできるかどうかにあります。セフルケアという言葉はよくご存じだと思いますし、リラクゼーションをはじめ様々なものがありますが、私はセフルケアで最も大切なのは、"セルフモニタリング"だと思っています。

①今の状態を理解する

胃や肝臓と同じ臓器の1つである脳も疲れます。心は脳なので、自分の脳が疲れていると、眠れなかったり、肩が凝ったり、イライラしたりといった症状が出てきます。

②何に困っているかを整理する

今抱えている悩みや問題を思い返すことは、辛いし勇気がいることです。困っていることを整理することは大変難しいのです。

③目標を定める

困っていることが整理できたとしても、実際には全部解決できないことが多いもので、そのため優先順位が付けられるかどうかが重要です。

このようなセルフモニタリングを、1日の終わりに自分で言えるとストレスを溜めにくいので、是非お試しください。

山本 久美

公認心理師 山本 久美


資格

公認心理師(ストレスチェック実施者資格有)、産業カウンセラー、2級キャリア、コンサルタント技能士

略歴

大手技術者派遣グループの人事部門の管理職としてマネジメントに携わる中、社内のメンタルヘルス体制の構築をはじめ復職支援やセクハラ相談窓口としての実務を約20年経験。
現在は各種研修講師やマネジメント経験を活かし、公認心理師として対面・Webやメールなどによるカウンセリングやセクハラ相談の他、人事部門に対するストレスチェック結果の活用法など、働く人を対象とした産業保健領域が専門。
一般財団法人日本健康文化振興会のほか、個人・法人からの依頼により各種サービス、カウンセリング業務などを行っている。
HP:http://happy-hearts.jp/


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