ヘルシーチェック

子宮がん検診
子宮頸がん早期発見のため、定期的に検診を受けましょう。

前がん病変とHPVウィルス

前がん病変とは?

現状ではがんとは言えないががんに進行する確率が高い状態をいいます。
前がん病変からがんに進行するまでには、およそ5年~10年かかるといわれます。 ほとんど症状なく進行します。
国際的には、上皮の中に異型細胞が存在する病変で、子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia,略してCIN)といいます。

前がん病変の区分

1 軽度異形成(CIN1)
異形成が上皮の下1/3以内にとどまっている状態
2 中等度異形成(CIN2)
異形成が上皮の下2/3以内にとどまっている状態
3 高度異形成~上皮内がん(CIN3)
異形成が上皮の2/3からすべての層(基底膜は破らずに上皮内におさまっている)に及んでいる状態

資料:日本産科婦人科学会(日産婦)臨床進行期分類(日産婦分類)(1997 年)
「子宮頸癌取扱い規約 病理編 第4版」(2017年)

HPVウィルスとは?

子宮頸がんは大部分が性交渉により感染するHuman Papillomavirus(HPV)の感染が原因で、大部分の女性が生涯に一度は感染すると言われています。
HPVには100種類以上の型がある中、子宮頸がんに関係するハイリスクHPVは13~14種類ほどで、大部分は自然治癒しますが、たまたまハイリスクのHPV(16型,18型など)に長期間持続感染すると、前がん状態を経て、子宮頸がんが発症しやすくなります。
HPV検査はがんになっているかどうかを調べる検査ではなく、ウイルス感染の有無を調べる検査です。
子宮頸がん又は前がん病変になる危険性の有無をみます。